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虚を想像する空間
数学者 小平邦彦は晩年この別荘で毎夏、家族と一緒にのんびり過ごしていました。戦後すぐアメリカに渡り、当時アインシュタイン、オッペンハイマーなど、知の偉人達が集うプリンストンの地で研究を重ね、その功績からフィールズ賞を受賞するに至った経歴の持ち主です。
常人には理解できない虚数や複素数の世界で何を考えていたのか 今となっては知る由もありません。
この別荘はその家族が代々なんとなく使っていたのが気づいてみたらもう100 年近くなり、時が止まったような不思議な空気感のある空間です。
この緩い建物をどうにか保ちながら素敵な空間にしたい、と考えるようになりました。
数学の世界に虚数という皆さんが若いころに触れた考え方があります。これを英語で表現するとImaginary number といいます。想像上の数字という意味だそうです。数学のようなきっちりとした学問で「想像上の」という表現があるのは不思議でありつつ、ロマンティックなことだと思いました。小平邦彦も不思議なよくわからない人物でした。
この彌永小平邸は当初ゴルフをやるための夏の別荘だったようですが、長い年月をかけて、想像を超えた素敵な空間となって親族がのんびり暮らしています。
そんな、次元を超えた建物が訪れる人の想像力を引き立て心憩う空間にならないかなと思いつつ、未来に向かって活用しようと思っております。
「イマジナリウム i MAGINARIUM」という名前はそのような想像上の価値を提供する空間という意思を込めて名付けました。
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